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真夏の雨

第13章 過去

チャイムが鳴り響き

気だるさが残る身体を引き連れて
玄関へ

若い女性が帽子を深々と被り
立っていた。


桜は…はて?誰だろう…的な事を
思いながら出た



女性は「あのー朱里は?」

いきなりの言葉


桜は

部屋間違えてますよ。隣です。



閉めようとした玄関を彼女は
桜を押して入ってきた。



「あたし、知ってるんだよねぇ…
朱里がこの部屋にきてるの」



この女は…一体なに?


いや…何様?

桜は、彼女の後ろ姿を追いかけながら



あなた…だれよ。失礼ぢゃない!と
強い口調で言った。

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