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真夏の雨

第13章 過去

夏の匂いをおびた雨が降りだした。

雷もなり…桜は…一点を見つめ
考えていた。

私は、ほんの数日前に彼と出会い
ただ…偶然に隣にいて
病気の話をたまたま聞いて…
偶然が重なり
ただ…彼との運命が重なっただけ…
彼の現在は知っていても
過去は知らない
どう生きてきたのかさえ
なによりも20歳も離れてる…


ベランダに出た桜は
雨に打たれ
上を見上げた。


勇み足だったかな…

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