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放課後は図書室で

第7章 裏目に出た好意

「斉藤君が当番だって言うから、私達、授業が終わってから急いでここに来たのよ!ずっと待ってたのに、私達が斉藤君と近くで話ができたのなんて、最初のほんのわずかだけだったじゃない。」


私が口を挟む隙もなく、大声で続ける。


私は…、私はそんなつもりじゃなかったのに…。


図書室中が静まり返り、こっちを注目しているのがわかる。

今日は先輩が当番だったから、先輩のファンが多いせいか、その視線は私を責めたてているような感じで…。


ど…、どうしよう…。

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