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放課後は図書室で

第7章 裏目に出た好意

「ねえ!ちょっと、あなた!」


カウンターの所からいきなりそんな大声が聞こえたのは、先輩が行ってから少し経って、先生とゆっくり仕事を進めていた時だった。


「はい?」


びっくりして振り返るとこの前図書室で騒いでいた4人組がいた。


「ねえ、どういうことよ。今日は斉藤君はここで当番じゃなかったの?部活に出てるじゃない?
さっきはだいぶ二人で楽しそうにしてたけど、自分だけいい思いして、私達が話する前に帰しちゃうなんて、勝手なことしないでよ。」


私があの時の人達だと気付いたときにはすでに、この前も捲し立てていた一人が大声で怒り始めた。

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