テキストサイズ

放課後は図書室で

第7章 裏目に出た好意

その後、遥香と紗耶香が少しだけ残っていた図書当番の仕事を引き受けてくれた。

図書委員ではない莉沙は私と一緒にカウンターの奥にあるデスクのところで私と一緒にいてくれた。


斉藤先輩が部活に行ってしまったせいか、さっきの騒ぎのせいか、図書室は人が少なくなり静かになっていた。

なので、私の気持ちも少しだけ落ち着いてきた。


「急に…、びっくりさせちゃってごめんね。」


「なーに言ってるの。別に美希が悪いわけじゃないし。
きっと、先輩と仲良く当番をやってるのが羨ましかったんだよ。」


私が小さい声で言ったら、少しびっくりしたような顔をしたけど、その後すぐに笑いながら莉沙が言った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ