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放課後は図書室で

第7章 裏目に出た好意

「いい?成瀬さんは悪いことをしたわけじゃないのよ?彼女達が、ルールを守らなかったり、自分勝手に振舞ったり、気に入らないことを人のせいにしているだけ。
彼女達の担任の先生とも相談して、ちゃんと先生が対処するから。
近くにいたのに、守ってあげられなくてごめんなさいね。」


先生は私の前に屈んで、手を取って優しく言った。

私は、なんとか頷いたけど、俯いたままで何も言えなかった。


「ね、美希、大丈夫?」


急に莉沙の声が聞こえて顔を上げると、莉沙たちが心配して来てくれていた。


「大丈夫よね?ちょっとびっくりしちゃっただけよ。
彼女達のことは、担任の先生とも相談して何とかするわ。」


先生は莉沙達にもそう優しく言った。

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