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放課後は図書室で

第8章 待ち伏せ

「ね、美希?…大丈夫?」


後ろから足音が近付いて止まると、莉沙の声が聞こえた。

莉沙も、来てくれたんだ…。

涙が止まらなかったけど、何とか頷くと莉沙は抱きしめてくれた。


「ちょっと、図書室戻ろう?先生も、まだいると思うし…。」


莉沙は私の背中に手を回して歩き出した。


本当はもう早くここからいなくなりたかった。

でも、こんなに泣きながらの状態で帰れる状況じゃなかった。

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