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放課後は図書室で

第10章 秘めた想いと決心

「ひと駅だから、30分もかからずに歩けるから、一緒に歩こうか?」


先輩は心配そうに私の顔を覗き込んで言うと、笑顔を作った。


確かに、このまま待ってるより歩いて帰ったほうが早い…。

でも、今日は疲れきっていて、その元気が出ない。

それに、さっきの決心も崩れ去ってしまいそうな気がする。


「…電車動くの待つなら、一緒に待つよ。どこか座れるところ探そう。」


何も答えない私に、先輩は優しく言った。


心も足も、なんだかとても重くなっていた。

いつ動くかわからない電車を先輩と待つのも辛い。

そのくらいなら、頑張って歩いて帰ったほうがいいかもしれない…。

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