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放課後は図書室で

第10章 秘めた想いと決心

先輩の帰り道の途中だったので、結局家の目の前まで送ってもらった。

公園を出たときからもう手は繋いでいなかったけど、家の前で先輩はもう一度、頭を撫でてくれた。

先輩はまた今日のことを謝ってくれたけど、最後は私も笑顔を見せてお礼を言って別れた。


たぶん、こうして一緒に帰るのも、最初で最後だと思ったから…。


もの凄く、ドキドキしたけど。

先輩のこと好きだって、実感もしたけど。


でも、先輩を取り巻くファンのことを思うと、一歩を踏み出す勇気はとても出なくて。

さっきの決心は揺るがずにまだ心の中に鎮座したままだった。

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