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放課後は図書室で

第10章 秘めた想いと決心

「これ、俺の連絡先。
もし、今日みたいなことがあったら、連絡くれたらすぐに行くから。
あと、…何にもなくても、連絡してくれたら嬉しいよ。」


先輩はレポート用紙を四つ折りにして私に差し出すと、最後は少し照れながら言った。

反射的に私はそれを受け取ると、お礼を言った。


「…送るよ。遅くなっちゃったから。」


先輩は鞄を持つと笑顔を向けた。


「私、家近いから、大丈夫です。」


「だったら、余計、送ってくよ。」


私が言うのを予想していたのか、先輩はすぐにそう返した。

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