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放課後は図書室で

第11章 出口の見えないトンネル

家に帰ると案の定、遅くなったのを心配したお母さんがいた。

私は、


「電車が止まっちゃって歩いてきたら遅くなっちゃった。寒くて仕方がないから先にお風呂入るね!」


と言ってさっさとお風呂に駆け込んだ。


あの後、始めて鏡を見たけど、だいぶ目が赤く腫れぼったくて、泣いてたのがバレバレの顔だった。


なんか、可愛くない。

先輩に、こんな顔見せていたんだ…。


だから、あんなに優しくしてくれたのかな…?


急に、自分が情けなくなった。

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