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放課後は図書室で

第11章 出口の見えないトンネル

当番の日。


逃げているのはわかっていたけど、身体が重くて動けなかった。

また、サボっているとはわかっていたけど、具合が悪いと言って学校を休んだ。


『具合悪いから休むね』


と紗耶香にメールを送ると、


『大丈夫?無理しないでね。
当番は、代わりにやっておくから大丈夫だよ!』


とすぐに返信が返ってきた。

ずっと自分の殻に閉じこもったままの私を優しく見守ってくれている紗耶香たちのことを、ありがたく思った。

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