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放課後は図書室で

第12章 サボりの代償

「だから、謝るなって。
…もしかして、俺の連絡先、携帯に入れてない?」


謝る私に先輩はまた笑ったけど、先輩の連絡先を携帯に登録していなかった後ろめたさから私はまた俯いた。


「…図星?まさかとは思ってたけど…。
ね、俺のこと嫌い?」


「そっ、そんなことは、…ないです。」


先輩は俯く私の顔を覗き込んで聞いた。
私は先輩にまともに見つめられて、最後は消えそうな声で答えた。


嫌いなんかじゃない。

…だから、こんなに心を揺さぶられて困ってるのに…。

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