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放課後は図書室で

第12章 サボりの代償

「そっか、それなら良かった。
…心配したんだよ。あと、俺に連絡もらえなかったから、ちょっと落ち込んだよ。こういう時のために、連絡先渡したのに…。」


先輩は言葉とは裏腹に、楽しげな口調で続けた。


「成瀬さんの連絡先、聞いておけばよかったと思って。
あんまり君の友達に聞くのも、まわりにいろんな人がいるからさ。」


先輩の言葉に優しさを感じて先輩を見ると、にっこり笑いかけてくれた。

当番をサボることしか考えてなくて、先輩に連絡をするなんてこれっぽっちも思いつかなかった罪悪感が胸を突いた。


「ごめんなさい…。」

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