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放課後は図書室で

第13章 ドキドキのお出かけ

先輩との待ち合わせは、学校とは反対側に数駅行った所の乗り換えの駅。
知ってる人に会わなくて済むような気配りをさり気なくしてくれたように感じて、なんだか少し嬉しかった。

先輩を取り巻くファンの女の子達に、また嫌がらせをされるのは嫌。
そのくらいなら、先輩のことは初めから無かったことにしたかった。

きっと、先輩はそんな私の気持ちを察している。
なぜか、私のことを半ば強引にお出かけに誘ったけど、でも随所にそんな優しさを感じていた。


そして。

先輩はどうしてそんなことまでして私を誘ったんだろうと、疑問に思うことでもあるんだけど。


そんな事を考えながら、駅について電車に乗って時計を見ると、待ち合わせの15分くらい前に着きそうだった。

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