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放課後は図書室で

第13章 ドキドキのお出かけ

「えーっと…。ごめんなさい、そこまで考えてなくて…。」


よく考えてみたら、行く場所は先輩に全部任せてしまって安心していたので、何かしたいとか、あまり考えていなかった。

先輩とお出かけすることに浮かれていて、そこまで考えられなかった…。


そんなこと、言えないけど。


「俺とのデートが嫌じゃなかったならいいけど。
俺はちょっと買いたいものがあるから、少しだけ買い物に付き合ってもらえる?その後は、少し散歩でもしようか。」


先輩はにっこり笑って、優しく言った。

行きたい所をちゃんと考えてなかったから、今日は嫌々来たって思われちゃったかな。
せっかくの先輩とのお出かけなのに、誘ってもらったのに、なんだか申し訳ない気がした。


「はい。…あの、それで。」


ドキドキしながら答えたので、なんだか変な答えになってしまった。

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