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放課後は図書室で

第13章 ドキドキのお出かけ

「それ!可愛いですよね!すっごく人気なんですよ。
赤や白も可愛いんですけど、黒や茶色も制服に合わせるとシンプルで可愛いんですよ。
こんな風に巻いちゃうと、ほら、可愛いでしょ?」


近付いてきた店員さんに乗せられて、試着させてもらって…。

鏡を見たら、暖かくてホントにいい感じだった。


「うん。可愛いね。これならウチの制服にも似合うし。」


先輩は満足げに私を見て言うと、頷いた。

ウチの制服って、プレゼントしたいのは学校の人なんだ…。
凄く可愛いけど、既にもう欲しくなってる自分がいたけど、先輩が誰かにプレゼントするものと同じものをつける気になれなかった。

名残惜しさもあって、私は最後にそっとマフラーを触ると、笑顔を作ったままでそれを外した。

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