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放課後は図書室で

第3章 日常

「なーんだ。何か面白い話、聞けるかと思って、ずっと楽しみにしてたのに…」


「ま、普通は無いよね。…なんかモチーフにして、書いちゃう?」


莉沙が残念そうに言うと、創作が好きな紗耶香が言った。


「あっ!そっちのがいいかも!…設定アイディア出すよ!」


「そんなこと、しなくていいってばっ!」


いったん下がった莉沙のテンションが紗耶香の一言で一気に上がった。

紗耶香なら、完璧な創作ストーリーにしかねない。しかも、莉沙が関わったら、どんな妄想だらけになるかわからない。

私は慌てて二人の話を止めた。

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