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放課後は図書室で

第14章 いろんなきもち

その真面目な顔は私のことを心配していて、それにすごくかっこ良かった。


先輩が、私のことだけを見て、心配もしてくれている。


それが例え今だけのことでも、凄く嬉しくて、笑顔を作ると首を横に振った。


先輩は、私の気分を変えるために笑わせてくれたんだ。

その優しさがまた嬉しくて、さっきつけてもらったマフラーをそっと撫でた。


ホントは先輩に触れたかったけど、それはドキドキすぎてできないから…。


「それ、ホントにふわふわで可愛いね。似合ってるよ。」


先輩はマフラーの端っこを手の中でポンポンともてあそびながら言った。


「ありがとうございます。嬉しいです。」


似合ってると言われたのが更に嬉しくて、先輩にお礼を言った。

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