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「それ、学校にもしていってくれる？そしたら、他の子たちがどんなに騒いでいたとしても、成瀬さんだけは特別。
これでこっそり繋がっていられるから。ね？」


先輩は相変わらずマフラーをいじりながら、いつもの優しい声で言うと、にっこり微笑んだ。


…特別？

先輩と…？


先輩がいじっているのと反対側のマフラーの端っこをそっと撫でて、考えた。

それなら、ちょっと勇気が出るかもしれない。

私も先輩につられて微笑むと、頷いた。


「よしっ、それで決まり。…でもこれは内緒にしておこう。騒がれるのも、嫌でしょ？」


先輩が心配そうに言うのに頷いて答えると、先輩は目の前に約束の小指を立てた。
それにそっと自分のを絡めると、先輩は


「約束、ね。」


と言ってまた微笑んだ。