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放課後は図書室で

第3章 日常

最近紗耶香が書いている新作小説について前を行く遥香と莉沙が盛り上がりながら帰る光景が、さっきまでのドキドキと対照的だ。
いつもの日常が帰ってきたようで、心臓の高鳴りもすっかり治まった。


「そう言えばさ、図書委員の当番のペア、当番が数回りするまでは一緒らしいよ」


駅まで来て、反対方向に行く遥香と莉沙と別れると、電車を待ちながら紗耶香が言った。


「え?ホントに?…ちゃんと当番表見てなかった…」


突然の紗耶香の言葉にびっくりして、私の心臓はまた鼓動が早くなった。


先輩と、また、一緒に…?

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