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放課後は図書室で

第3章 日常

「先輩と何もないにしても、なんかちょっとラッキーだね。
…やっぱり何か話書こうか?」


紗耶香は最後の方は意地悪く言いながら笑った。


「もう、やめてよ。遥香達が喜んじゃうし…。そんなんじゃないよ。
たぶん、部活で忙しいみたいだし、あまり来ないと思うよ?
それに、そもそも私なんて眼中にないと思うけど」


「そりゃそうだけど。でもね、眼中になかったら小説のネタにもならないじゃん?
小説書くなら延々と片想いを書くのもね。楽しみが、ね。
まあ、今書いてるの、アイディアがいっぱいあるし、すぐには書かないよ」


何とか、何もなく話が終わるようにしようとする私に笑いながら紗耶香は言った。

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