無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

思っていたのを遥かに越える景色が、思わず私を笑顔にさせ、先輩を振り返った。


「喜んでもらえて、よかった。」


先輩はそう、笑顔で返してくれた。


「せっかくだから、もっとデートっぽくしてみよう。」


にっこり笑った先輩は、そう言うと急に私の肩を抱いて引き寄せた。


「…えっ？」


突然の事に驚きの声をあげた時には既に、…先輩の腕の中にいた。


「せっかくしばらくの時間、二人っきりなんだから、側においで。」


甘く優しい声が聞こえてきて、先輩を見上げると、すぐ近くに先輩の優しい顔があって胸が高鳴った。