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「ほら、一番上が近付いて来てるよ？こっち見てごらん。」


先輩は俯いちゃダメとばかりに、顎に指を置くと、ぐっと私の顔を上げた。


さっきと同じように、顔が近付いて先輩と目が合う。


…ドクン………。


心臓がどうかなりそうなほど、近くにいる先輩に聞こえてしまいそうなほど、早く、強く、鳴っている。


どうしよう…。


先輩の笑顔が、私を捉えて離さない。


期待と不安が入り交じって、おかしくなりそう…。