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放課後は図書室で

第4章 図書室に訪れた変化

次の日の放課後、掃除当番をしてからみんなよりちょっと遅く図書室に行くと、そこはいつもと違う光景だった。


「紗耶香!今日はどうしたの、これ?」


今日の当番の紗耶香がカウンターにいたので、小声で何事かと聞いてみた。

今日は、テスト前でもないのに、机に空きがないほど賑わっていて、しかも「静かにするのが当たり前」の図書室なのにとても騒がしい。


「斉藤先輩のファンの子達だよね。昨日、先輩がずっとここにいたのを聞き付けて来たみたい。」


紗耶香は困り顔で囁いた。

そっか、斉藤先輩目当てで…。


たった1日でこんなことになってしまうのかと、私は呆然とした。

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