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放課後は図書室で

第16章 張り詰めた空気

「今日は早いね!大丈夫?…無理そうなら交代するから、いつでも声かけてね。」


人が増える前に片付けようと忙しなく動いていると、紗耶香が声をかけてきた。

相変わらず、自分のことを気にせずに心配をしてくれるのが嬉しくて、自然と笑みが浮かんだ。


「ありがとう。大丈夫だよ。今日は先生も来るはずだし、なんとかなるよ。」


「そっか。無理しないでね。…いつものところにいるから。」


心配をかけないように笑顔で言うと、紗耶香は少し安心したように言ってから私たちがいつもいる『指定席』に行った。

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