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放課後は図書室で

第16章 張り詰めた空気

断るつもりなんかなかったけど、先輩は断る隙すら作らずに、もう「行く」ことが前提で話が進んでいた。

行き先も、行く日も、選択肢を与えられているようで、主導権は完全に先輩の手中にあって…。


先輩の2択の質問に何とか答えているうちに…。


あっという間に次の土曜日にデートすることが決まっていた。


「良かった。とても楽しみにしてるよ?」


笑顔で言う先輩に、何とか頷いて返すと…。


「もうクリスマスシーズンが始まっているから…。最高のデートにするよ。」


先輩は私の耳元で囁いて、更に私の心臓は跳ね上がった。

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