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放課後は図書室で

第4章 図書室に訪れた変化

「ちょっと、美希!必要ないよ!」


莉沙は私に視線を移して言った。


「ね、莉沙。もう行こう?」


遥香も立ち上がり莉沙の分も荷物を持った。

莉沙は怒った素振りで遥香と私を見たけど、すぐに仕方がないという表情になり、席を立った。


「あー、やっぱりここって最高の席じゃない?校庭見えるね!
今日は斉藤君、部活かな?もういる?見える?」


私達に怒鳴った先輩ファンは、私達を無視して席に陣取ると、さっきとは全然違う声色で言った。

私達はその言葉を聞いて、みんなで呆れ返った表情で顔を見合わせ、そのまま紗耶香の所へ向かった。

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