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放課後は図書室で

第6章 暗くなった帰り道

先生の

「もう少しやらなきゃいけないことがあるから、後は閉めておくから大丈夫よ!」

という言葉に、先輩と私たちは図書室を後にした。


「今日は本当にごめんね。しかもこんな時間まで。
…駅まで送るよ。」


図書室を出ると、先輩は私たちに向かい、昨日のあの甘い声と笑顔で言った。


「あの、今日のことは気にしないでください。私たち、大丈夫なので。
あと、駅までも4人で行くので…。」


「俺も駅までは行くんだけどな。一緒じゃ、気まずいかな?」


紗耶香が言うと、先輩は甘い声で続けた。

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