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放課後は図書室で

第6章 暗くなった帰り道

「そんなことないです!」


「じゃ、行こうか。早く行かないと校舎が閉められちゃうよ。」


みんなが応える前に、莉沙が言った。先輩はそんな私たちを見て笑いながら言った。

歩き出した先輩の後姿を見ながら私たちは顔を見合わせると、莉沙が真っ先に先輩の後を着いて歩き出したので、みんなも慌ててついていった。


昨日、私の心を躍らせた先輩の声を聞いて、私はまた少し胸を弾ませていた。
みんなと一緒とはいえ、一緒に帰ろうと誘われたことも、この後の少しの時間もうれしく思えた。

でも、同時に、今日の先輩ファン達の視線や言葉が怖くて、しり込みをする思いもある。

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