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放課後は図書室で

第6章 暗くなった帰り道

「サッカー部はいつも遅くまで部活やってますよね?
それなのに、図書委員って大変じゃないんですか?」


「うーん。まあそうなんだけど。
でも、普段やらないことをやるのも、気分が変わって楽しいよね。」


莉沙が畳み掛けるように聞くと、先輩は少し考えてから答えた。


確かに、運動部はいつも遅くまで部活で残っている。

それなのに、ちょこちょこ当番がある図書委員をやるのは大変そうだ。


先輩は、どうして図書委員長になったんだろう…?


ふとそんな疑問が浮かんだけど、なんとなく、聞くことができなかった。

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