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放課後は図書室で

第6章 暗くなった帰り道

「うーん、具体的ではないけどね。1年後はもう願書とか出す時期だし、ある程度進路希望を決めないと、来年の選択科目の希望調査とかもあるしね…。
俺もまだ先だと思ってたけど、少し現実的になってきた感じかな?」


顔を見合わせた私たちを見ながら、先輩は苦笑いをしながら言った。

やっと受験が終わって高校生活を始めたばかりだと思ってたのに、もう少ししたらまた受験って現実が突きつけられるのかと思うと嫌になってしまう。

ましてや、先輩は部活もやってるし、大変なんだろうな…。


「せっかく楽しい高校生活が始まったばかりだと思ってたのに、なんだかあっという間なんですね。…今のうちに謳歌しておかないと!ですね。」


「うん、そうそう。まあ、俺もまだそんなに現実的になってないし、きっとまだしばらく謳歌できると思うよ。」

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