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放課後は図書室で

第6章 暗くなった帰り道

「…確かに、この時期だとそうなっちゃいますね。
いつも、このくらいの時間なんですか?」


「んー、今日は図書室に寄ったからちょっと遅めかな?でもこのくらいの事もあるよ。」


紗耶香が聞くと、先輩は笑顔で答えた。

紗耶香が話をしているけど、先輩は私の方も見ながら、2人に話しかけてくれる。
そんな所も、とても優しかった。


「ホントはそろそろ予備校とか行かなきゃって思ってるんだけど、さすがに時間がなくてさ。運動部にいると、引退までは時間的にきついよ。」


「私たち、まだ受験は終わったばっかりってイメージなんですけど、先輩はもう大学受験が近づいてるって感じですか?」


先輩の言葉に紗耶香はびっくりしたように聞いた。

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