足跡
第8章 初めての外食
このまま気まずい雰囲気で帰るのもなんだから〜
提案を受け入れた…
黒光りしているMR2が
駐車場の白熱灯の下で
キラキラ光っていた
キーをひねると
《ブォオオゥ〜!!!》
凄い太いエンジン音が
鳴り響く。。
「凄い。。」
変な想像していた私の頭の中の事は一気にはぶっ飛び…
身震い?した。。
『お嬢様〜さぁどうぞ。』
賢さんは座席を下げて
座りやすくして席から
降りた
お店の人に
怒られるんじゃないかと
ヒヤヒヤしながら
運転席に座らせてもらう
彼は 私の右足首を軽く持ち
アクセルのペダルの上に置くと
『軽く踏んでごらん。。』と促す
《ブォオオオオゥ〜!!!》
車は準備万端で
今すぐにでも飛び出したいかのように唸った!!
Σ(゜д゜;)!!
心の準備が出来てない私は完璧 びびった。。
背中と手に汗が…
凄い車…。。。
「ぁあ、あ…
ありがとうございます!!」
この車の側にいたら
いつもの音量の声では
聞こえないから怒鳴り気味に言った。
彼は エンジンを停め
辺りは先ほど迄の静けさに戻った。
心臓はバコバコ言っていた
「凄い車ですね〜
サーキットに行く車って!!
モンスターみたい
ビックリしました」
『綾香ちゃんの年の頃
こいつをやっと手に入れたんですよ〜
皆同じだけの時間を
持っているけど、
その使い方は自分次第
だからね!
綾香ちゃんにも色んな
可能性があるから、
悔いないよう色々と
やってみたら良いと思うよ!
その為の相談だったら私で良かったら乗りますからね』