足跡
第11章 一つのケジメ
綾香は 大きく深呼吸をしながら辺りを見回す
犬たちが丸まったままピクピク耳を動かし 切れちゃうよ?ってこちらの気配を伺っているのを観ながら ボタンを押す
『あっ!急にご、ごめんね。』
優しくてちょっと上がり気味の賢さんの声…
「こ、こ、こちらこそ、、
今日はありがとう…ござ…いました」
賢さんが緊張しているからか緊張が移った…
お互いカミカミだ……。。
『時間が空いたから…
少しだけ声が聞きたくなっちゃって…
綾香ちゃん今、大丈夫かな?』
「……あっ、はぃ」
ぎこちなさ過ぎ……
『ごめん。…
急にあんな事しちゃって……
綾香ちゃんの事……
大切に思っているから』
「あっっ、気にしてないですよ」
『明日は〜明日は用事あるの?』
「明日はちょっと…」
『ちょっと?少しは時間あるかな?』
「ちょっと……。。
言いにくいんですが……」
言わなきゃ良いのに…でももし自分を好きになってくれるなら全部を受け止めて欲しい…
そんな気持ちがあったからか口から言葉が勝手に出てしまう。。
「……その……
遊び友達だった男性と会って…
…ケジメをつけようと……。」
『もう、そいつとは会わなくて良いよ!
だって…お互い遊びだったんだろう?
義理立てしなくたって…
相手だってわかっているさ』
初めて賢さんの強い口調を聞いた。。
「……」
『あっ!ごめんなさい。つい強い口調で…』でも 1年以上顔を合わせていた相手にある日突然 もう連絡しないで欲しいというメールだけで縁を切るなんて……
そんな事 綾香には出来なかった。。綾香が散々苦しんだ元婚約者との関係のように急に消えるなんて……。
淋しくて自分を見失って、ボロボロになった綾香を笑わせてくれたのはセフレである悟だった。
お礼だけは言いたい。。
そして、悟ならわかってくれると思っている。
綾香は心のうちを賢さんに話すと渋々…
『わかりました…
その代わり、10分で良いから、その友達の元に行く前に時間を欲しいです』
その事に了承して綾香は携帯を切った。。
犬たちが丸まったままピクピク耳を動かし 切れちゃうよ?ってこちらの気配を伺っているのを観ながら ボタンを押す
『あっ!急にご、ごめんね。』
優しくてちょっと上がり気味の賢さんの声…
「こ、こ、こちらこそ、、
今日はありがとう…ござ…いました」
賢さんが緊張しているからか緊張が移った…
お互いカミカミだ……。。
『時間が空いたから…
少しだけ声が聞きたくなっちゃって…
綾香ちゃん今、大丈夫かな?』
「……あっ、はぃ」
ぎこちなさ過ぎ……
『ごめん。…
急にあんな事しちゃって……
綾香ちゃんの事……
大切に思っているから』
「あっっ、気にしてないですよ」
『明日は〜明日は用事あるの?』
「明日はちょっと…」
『ちょっと?少しは時間あるかな?』
「ちょっと……。。
言いにくいんですが……」
言わなきゃ良いのに…でももし自分を好きになってくれるなら全部を受け止めて欲しい…
そんな気持ちがあったからか口から言葉が勝手に出てしまう。。
「……その……
遊び友達だった男性と会って…
…ケジメをつけようと……。」
『もう、そいつとは会わなくて良いよ!
だって…お互い遊びだったんだろう?
義理立てしなくたって…
相手だってわかっているさ』
初めて賢さんの強い口調を聞いた。。
「……」
『あっ!ごめんなさい。つい強い口調で…』でも 1年以上顔を合わせていた相手にある日突然 もう連絡しないで欲しいというメールだけで縁を切るなんて……
そんな事 綾香には出来なかった。。綾香が散々苦しんだ元婚約者との関係のように急に消えるなんて……。
淋しくて自分を見失って、ボロボロになった綾香を笑わせてくれたのはセフレである悟だった。
お礼だけは言いたい。。
そして、悟ならわかってくれると思っている。
綾香は心のうちを賢さんに話すと渋々…
『わかりました…
その代わり、10分で良いから、その友達の元に行く前に時間を欲しいです』
その事に了承して綾香は携帯を切った。。