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足跡

第12章 怒り

賢は綾香の姿を見つけるなり車から飛び出し綾香を迎え入れた
『おかえりなさい…
少しだけ…
時間が欲しいなぁ
さぁ〜乗って!』


無言のまま車に乗り込む

……。


……。 沈黙



でも、その沈黙を破ったのは賢だった。


『来てくれてありがとう〜ね
寒くない?』


エアコンのキーを最大にひねる


「うん…」


車は近くのホームセンターの屋上駐車場に停まった

『少し話したら送っていくからね〜』

「ぅん。。」


うん。しか言わない綾香の顔を心配そうに覗きこむ賢。。


『あの…嫌じゃなかったら、少しだけ、ほんの少しだけ抱き締めてもいいかなぁ?』


……。


優しく〜
ふあふあのモノを
大切に包むように
賢は覆い被さった

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