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足跡

第3章 遊び

「悟、少しだけ…

抱っこして…」


『どうした?

おいで〜』
悟は車のベンチシートの肘置きを立てて 私を迎え入れた


いい子いい子されながら…
『悩み多き乙女だね〜




涙が溢れた


辛くて辛くて …

声を圧し殺して泣いた




悟は じっと泣き止むまで背中を擦っていてくれた

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