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lovestory

第4章 貴方との想い出

ケージに入った
マーブル色のダックスを眺めていると
ショップの従業員が可南子に
話しかけてきた。


「この子だけ売れなくて…他の子達は売れたんですけどね…なんだか日に日に元気がなくて…」


ショップの従業員がケージをコンコンと人差し指で叩いても反応を示さず
毛布にくるまり眠っている。


「その子抱かせて下さい。」
可南子が言った。


ショップの従業員は、笑顔で鍵を取りに向かい…開けてくれた



子犬は可南子を見上げ
胸に顔を押しあてクンクン匂いをかぎだした。

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