トライデント
第5章 強きゆえに…
ゲオルグ「はい、先生。」
ハーデス「はい…。」
デイジーが口を開いた。
デイジー「先生、どうして人は争うのでしょうか?」
エルメスは答える。
エルメス「それは、人だからではないでしょうか、姫。これはゼウス様に与えられた運命なのかもしれません。」
デイジー「私は、悲しいです。同じ人同士で傷つけ合うなど。」
ふっと、エルメスは微笑む。
エルメス「姫は誠に心優しいです。あなた様の料理教室の功績、私の耳にも届いていますよ?」
デイジー「えっ?本当ですか!?」
デイジーはパッと明るくなった。