テキストサイズ

トライデント

第5章 強きゆえに…



次の日から、本当にハーデスは闘技場に来なくなった。




ゲオルグはそんな時もハーデスの分まで修行する勢いで精を尽くした。





闘技場の生徒も、少し残念そうだった。




強くてかっこいいハーデスは少し憎らしかったが、大事な戦友の一人だったからである。






そんなハーデスはというと、一人ほとりに座り込んでいた。




朝日が照らすほとりは、夕暮れ時のような不気味な雰囲気とは裏腹に心安らぐ環境だった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ