『トライデント』第6章「ハーデス覚醒」　260ページ

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トライデント

第6章ハーデス覚醒

ここは、ゲオルグ達の時代の２００年ほど前の世界。

ゼウスの宮殿にハーデスは生まれた。

「我の声が聞こえるか？ゼウスよ…。」

ｾﾞｳｽ「あ、あなた様はハーデス様では！？」

「今出現した人間の赤ん坊、それは我の生まれ変わりなのだ。」

ｾﾞｳｽ「なんですと？それでは…。」

「貴様らにとって忌むべき存在やもしれぬ。だが、我は……。継承を……。」

ﾊｰﾃﾞｽ「おぎゃあ、おぎゃあ！」

　

ｾﾞｳｽ「これが、ハーデス…。」

ゼウスはすぐ殺してしまおうかと思った。

なぜならば全ての調和をはかっていたゼウスにとって無意味な死こそ避けたかったからだ。