
トライデント
第6章 ハーデス覚醒
人を殺しては、宮殿に戻り、休憩、そして下界に戻り殺すの繰り返し。
ハーデスの暇つぶしにすらなってきたのかもしれない。
やがてハーデスの中で狂気が目覚めていた。
目は荒々しくなり、鼓動は早く、息も荒くなる。
人を殺すことに快感を覚えてしまった。
殺しては休憩にペルセポネーにキス。
それでもペルセポネーはハーデスが大好きだった。
純粋な男ハーデス、狂気に飲まれてもなお自分の心のままに動くハーデスが好きだった。
そんな事を続けているうちに、およそ200年の歳月が流れた。
