
トライデント
第6章 ハーデス覚醒
マコレ「そうなんですか、デイジー様に恋人がいらっしゃったなんて。」
ゲオルグ「ま、僕とは正反対のヤツだね。無鉄砲で無計画そうだし、ちょい乱暴なんだ。優しいヤツなんだけど。」
アイオスの話だった。
ゲオルグ「でも男嫌いだったデイジーがいつも一緒にいたがるほどのヤツなんだ。包容力のあるヤツだったのに、今頃なにやってんだろうなあ。」
ゲオルグは溜め息をついた。
マコレ「きっと会えますよ。そのときはデイジー様にも。」
デイジー「ん、んー。」
!!
デイジーが目を覚ました。
ゲオルグ「よ、デイジー、おはよう。」
デイジーはふいっとマコレの方に向いた。
デイジー「マコレ、誰も入れないでって言ったわよね?」
ご機嫌ナナメの様子だ。
マコレ「申し訳ございません。ゲオルグ様だったので。」
マコレが言い終わる前にデイジーが言う。
デイジー「例外はないです。」
