
トライデント
第10章 変わりゆく世界
無駄な争いはよせ。
みんなにそう言ったのは、ゲオルグだった。
蛇がバタバタとちぎれて落ちて、レヴォンの弓を槍でおさえた。
イオは倒れ咳き込んだ。
イオ「ゲホッゲホッ!!ゲオルグ…。」
ゲオルグ「無駄な争いだ、こんなもの。」
レヴォン「俺の邪魔をするなよいい子チャン野郎!」
ググッと槍を押し返そうとするが、ゲオルグも負けずに押し返す。
ゲオルグ「戦いは終わりだ。もう僕の仲間がお前の神殿を侵略した。」
リディア「なんですって!?」
ゲオルグ「僕達の国は最強だ。もはや勝つのは決まっている。それをゼウスに証明するためにお前達を止める。」
イオ「ゲオルグ、レヴォンは…。」
ゲオルグはイオをみて、
ゲオルグ「分かっている。この戦のルールを知らないわけでもないだろうレヴォン。」
レヴォン「ルール!?」
