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ルーレット「00」

第7章 成就

俺の胸に耳を当てたリッちゃんの柔らかい髪が、俺の首元に落ちて、シャンプーの香りがする。


いつもと一緒なのに…
違う様に感じるのは、関係が変わったからなのかな。



愛しくて、
その髪を優しく撫でた。



「直兄?」


「…なに?」


「…夢…みたい。」



リッちゃん。
それは俺の言葉だよ?



「直兄、オレね…さっきこのベッドで、直兄の匂い嗅いでたの。」



リッちゃんの思わぬ変態発言に笑うと、リッちゃんも笑って話しを続けた。

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