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「これが…最後って。」


「リッちゃん？！」


「直兄に、男のオレが受け入れてもらえないなら、大人になってお金を貯めてから手術しようって。
それまで…我慢しようって。」



身を震わせ、声がかすれるから…
リッちゃんが泣いている事なんて、すぐにわかる。



「本気で手術しようって思ったのに、女の人のところ行くって言われて、オレじゃなくてもいいんだって…思ったら…オレ…終わりにしようって…。」



俺たちは、男って事で傷付け合ってたんだ。

違うな。
俺はリッちゃんをワザと傷付けて、俺だけしか見えない様にしたんだ。



「ごめんな？」



そう言って、リッちゃんの背中を優しくさすった。