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ルーレット「00」

第7章 成就

でもきっと…

直兄に望まれれば、オレは断り切れない。
もちろん、少なからず…自分もそれを望んではいるから。


だから…こうして、直兄はオレが怖がらない様に抱き締めてくれてるんだと思うと、愛されてると思えた。



「好き。」


「…嬉しい。」



呟いた声を聴き取れる距離は気恥ずかしさが有り、でも…嬉しいと言って、オレのおでこにキスをするから、また好きが大きくなる。


いつまでも…続けばいい。
でも、もし続かないのなら…
このまま時間が止まってくれたらいいのに。


いつまでも、直兄がオレの事好きでい続けてくれる様に…

いないと思う神様に願いたくなる。


…違うな。
きっといる。


直兄をオレに与えてくれて…ありがとうございます。



そう、感謝したくなるほど『幸せでです』



=END=

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