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利安side



ウトウトすると、直兄がオレのおでこにキスをするから、勿体なくて眠れなかった。


抱きしめられてる体はあったかくて、こんな感覚は生まれて初めてってくらい幸せで…


夢だったらと思うと怖くて、何度も直兄の顔を覗き込む様に確認する度に、



「…ん？」



と笑ってくれるから、それだけで安心出来た。

2人でベットに寝っ転がったまま朝を迎え、もう少しこのまま抱き合っていたいと思って、直兄にしがみついた。


実際、これから世間一般で言う『お付き合い』が始まるのだけど、急な展開(主に肉体関係)はやっぱり少し怖い。