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ルーレット「00」

第4章 愛し方

リビングのドアが開き、親父が顔を出す。



「直…もう風呂入ったか?」


「うん。」


「…リッちゃんも、一緒に?」


「…あぁ、うん。」



そう返事をした俺は、親父の尋問が怖いのでソファーから立ち上がり部屋にそそくさと退散した。


部屋に戻れば、すすり泣くリッちゃんの声に、俺まで泣きそうになった。


俺が部屋を出てってから…
ずっと泣いてたんだろう。


また、リッちゃんを泣かすほど傷つけたのかな。

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