テキストサイズ

ルーレット「00」

第4章 愛し方

洗面所の棚にある救急箱に手を伸ばし、絆創膏を出して傷口に数枚重ねて貼った。



「いいっ!!」



押さえて血を止めても、動かすと傷口が開きまた血が出る。


痛みに縮こまり過ぎる自分の股間が…可哀想。
…男として。



そして…さらに落ち込む。



切れない自分は
愛される資格がない。



血の量と痛みに怖気ずいて、泣くなんて。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ